ROBO-ONE 23thの新ルールと、ホビロボの将来を考えたい

ROBO-ONEですっかり見そびれたアニメを一気見しつつ、課題こなしているrealteckです。

9月いっぱいは休みなので、今は少しのんびりしています。

さてさて、今回は予告通り、ホビロボの格闘とか変遷を勝手に予想する回。

ルールをこーしろあーしろとか、こうなるべきー、ということを話すのではなく、「このルールが出来たなら、これはこうなるんじゃね?そしたらこれが出来て面白いんじゃね?」みたいに、可能性を考えたいだけです。

ええ、自己満です(キリッ

今回のROBO-ONE 23th、格闘ルールも大きく変わりましたが(7.2.d)、私が注目したかったのは足裏の前後サイズ制限(4.2.a)です。このルール、何がすごいかって直接的に足の長さや身長を制限しているわけではないのに、間接的にそれらを制限しているところを個人的には評価しています。

今までのルールだと身長が高くても足の長さが長ければ、相応の足裏面積は確保出来ました。だから3kgで組めるギリギリの大きさ(高さ)にして足も長くし、結果的に両手を広げた時の最大の長さも大きくすることが出来ました。しかし今回のこの改定で、ある一定以上の足の長さにした場合、足裏の面積が確保出来ないという事態が発生したわけです。さすがにトップクラスのロボビルダーさん方は気づいていたようで、強豪機体は続々と小型化していましたね(ex,ガルー,ガーゴイル,etc)

まあ遅ればせながら計算しますよ(べ、別に「時代は軽量コンパクト」って言ってたぐらいだし、私だってry)。

3kg級と仮定して、足の縦の長さは最大で14cm、パーセンテージは50%だから、足裏の最大面積率が保てるのは足の長さが28cmまでですね。ピッチは80~100mmぐらいが妥当かな。そして中心から手先までの長さは33.6cmだから手先を規定いっぱいの30cmでとれば胴体は横幅7.2cmが最効率となるわけかー。

この辺りで機体サイズの変遷を振り返ると、第16回大会の人が乗れちゃうアレ(1m20cm)をピークに第19回以降は3kg級オンリーなのもあって最大60cmぐらいで推移し続けたわけですが、時代は軽量コンパクト、今大会以降は50cm大が増えるのではないかという勝手な見解です。

ほら、ここまでくるとガンダムファン的にはピンと来るわけですよ。通常のサイズが徐々に巨大化していき、ある点をピークに小型化への動き。そう、まさにフォーミュラ計画ですな。

Sガンダムは25mクラスだったのが、F91で15mまで縮まります。しかもその目的がMSの財政負担を軽減し、今までの推力・火力を維持しつつの小型化だったわけです。

近年のROBO-ONEも上位の機体は社会人の方ばかり、機体には学生からは想像できない額をかけられていた方も多いはずですが、それは少なからず参加への敷居を高めていたと思います。これからは技術さえあればお金は多少無くとも(とはいえ30~40kg・cm級のサーボが20個近く必要なわけですが)、なんとか戦っていける環境に!?

と、思っていたら高校生が優勝しちゃったんだから、これは世代交代というよりルールに合わせた機体を上手く作れていたかとか、技が合っていたという結果論的な気もしていますけど。

一方で技に関してはまだ微妙な粋を出ませんね。今回のルールで結局横攻撃がなくなったので、間合いの読み合いがなくなってしまい、いかに正面に回りこんで(偶然でもいいから)当たるかの勝負になってしまった感がありました。だから、ど密着での潰し合いになって手先形状関係なく割と五分五分な感じ。

優勝した高校生たちの機体は下からのフックで勝っていましたが、個人的にはzeno先生のシンプルファイターのフックも同じ部類に入ると思うので、今後の横と前の境目がどうなるか注目ですね。安牌切って前つかみが妥当なんでしょうけど。

前から私は指摘していますが、ROBO-ONE、もといロボット格闘技は物理的に倒すことがルールです。人間のようにダメージを蓄積させていくことは出来ません。ボクシングのようなパンチは相手の急所の一点に運動エネルギーを与えるタイプの攻撃なので、足裏から重心点を外すことは出来ず、大きく吹っ飛ぶとかそういうのは少ないです。

倒す競技といえば柔道やプロレスみたいな投げのある競技ですが、ホビーロボットは超小型なためこれ以上の関節増加は難しく(技術向上を待つ必要アリ)、サアガに一線を引っ張ってもらうことを期待します。

でもほら、我らが日本には誇るべき国技の相撲があるじゃないですか!突っ張りとか押し出して倒せるじゃないですか(ある意味リングアウト)。それにROBO-ONEにだって横綱がいるじゃないかー。

しかし相撲だと四つ身に組む必要が出てきます。それに相撲って「すり足」が基本なんですよね。それだとROBO-ONE委員会の理念的には反してるんだろうな。

考えるほどルールとの矛盾に引っかかります。結局ルールを突き詰めることは、たとえそれが人間らしい攻撃をするルールであっても、技の極限化(有効な攻撃の形を定めてしまうこと)に繋がってしまうのかもしれません。

それなら何も考えずに殴ったほうが早そうだ。とまあ上記の感じで堂々巡りしているんです。

結局何が有理かはわからないし、そんなこと考えるくらいなら作ってしまえホトトギスなわけですが。

それでも観戦者サイドとして理論的に楽しみたいという一種のこだわりの領域に入っています。

ここまで読んでくださった方はお疲れ様です。

ガンダムと組み合わせてみたり、かと思えば人間の格闘と比較したり。むちゃくちゃですね(笑)。

とりあえず今回まででROBO-ONEの反省は終わり。次回以降はまた何かを作り始めたいと思っています。

本当に3ヶ月に1機のペースでロボット作っているんだから自分にも呆れたものです。

あ、単位はちゃんととってますよ。

それではまた次回。ぽいちゃ~

P.S.

大会会場で挨拶に来てくださった方々、本当にありがとうございました。

これからは私も様々な大会に出て行くつもりなので、そのときはよろしくお願いします。