LPC11U35 QuickStart BoardをFT232経由で書き込んでみたり
厚いですね、アイス食べたいです、realteckですっ。
今日はがっつりマイコンの話です。いつものロボネタほど柔らかくないので、先に断っておきます。
さて、先日新歓ロボコン用にと買っておいたEA社のLPC11U35 QuickStart Board(リンク先:秋月電子)
しかし書き込み方法がボード上のUSBコネクタをPCとケーブルで繋いで、マイコンのボタンを2つ同時押しして、
パソコンに認識させた後に、内部の仮想USBメモリに書き込むというちょっとめんどくさい方法なのです。
またそのままUSBつないだだけだと、普通のmbedと違ってPC-マイコン間でシリアル通信できません。
今回は、ロボットに搭載するときにいちいちボタンなんか押したくない人や、
慣れたFT232のシリアルモジュールを使って書き込みたい方向けに、チャレンジしてみました。
以下基板のつなぎ方はこんなかんじです。
ちなみにシリアルでの書き込みにはFT232RL(秋月)を使っています。11U35ピンファンクション(mbed.org)
LPC11U35 ------- FT232RL
GND ------------ GND
5V in ----------- USB(5V出力) ※他の電源があるならそれでも可
VBUS(P0_3) ------ GND
RESET(P0_0) ----- DTR
RxD(P0_18) ------- TxD
TxD(P0_19) ------- RxD
ポイントは上から3つ目のVBUSをGNDに繋ぐところ。
他のLPCボード(というかmbedボード)はここはいらない場合が多いです。→mbed.org フラッシュ書き込み
LPC11U35のデータシートを見てたら、「VBUSをGND接地すればUART-ISP(UARTでの書き込みモード)になるよ」
って英語で書いてあった気がするので、その通りにしたらうまくいきました。
あと抵抗は入れましょう。(入れなくても通信出来てるのですが、過電流は防ごうね☆
次に書き込み方法です。まあググれば出るのでそこまで細かく書きません。
mbed コンパイラでbinファイル作ったら、Hexplorerとか使ってIntel Hexファイル(拡張子は.hex)に変換します。
それが出来たらFlash magicを使ってぶち込みます。
CPUはLPC11U35/401、ボーレート9600bps、オシレーター12.0MHz
Erase blocks used by Hex File と Verify after programmingにはチェックを入れましょう。
ユニバーサルで適当に書き込みデバイス作ってみた。
これで挿せば書き込みできるし、Flash magicからシリアル通信でログも取れるし便利です。
最後にLPC11U35 QuickStart Boardについて思うところを
メリット
・mbed対応、ネットからコンパイル可能
・50Mhz、CPUもLPC1100番台なのでSH7125クラスの性能を発揮
・書き込みがちょっと面倒だが、マイコンの中ではやりやすいほう
・マイコンボードとしては最小クラスの大きさ
デメリット
・価格が2800円。mbedの中では比較的安いが、それならLPC1114のDIP版や、流行りのNucleo(1500円)を選ぶかな
・メモリの大きさが少ない。FLASH 64kBでSRAM 10kBなので見劣りするかも。
結論として、小さいマイコンボードで、かつmbed使いたい人向けだけど、わざわざ選ぶ理由がないかなという感じ。
いや個人的にはすごく気に入っていますが、日本語ページの少なさから言って、使う人がいない不遇な子。
秋月でも店頭には置いておらず、倉庫から引っ張ってもらわないと出ないです(ってのは前に話したね
さて、これでライントレーサー作ろうと思っていたのですが ←二足歩行ロボット作れ
モータが期間中に届きそうに無いので半ば諦めています。
以下個人的な話
・ライントレーサー関連で、TB6612FNG(モータドライバ)とMPU-6050(3軸加速度+3軸ジャイロ)を買いました。
まだ全くいじってないですが、順次レポできたらなあと思います。
・うちの大学ではNucleo(STMマイコンのmbed)の話が少し盛り上がったりします。1500円だし挑戦したい。
・FT231使ってみました。書き込み終了してUSB抜くと、デバイスドライバが認識されなくなります。
仕様なのかな?まだmbedしか試してないので、機会があればSHとかAVR系でも試したいです。
・そういえばATmega328Pを買いました。初の8bitマイコン挑戦です。(Arduinoは・・・あれは違うからな
敢えてPICにしなかったのは、先輩たちのノウハウがない中で、新たな道を開拓しようと思ったから。
・東京理科大ニソコンの開催が発表されていましたね。参加したいな、参加しよう
(あと3週間で機体を作るゲームですねわかります。
それではまた次回。